【 a+u 2006年 6月号 】
エー・アンド・ユー 2,500円
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[集合住宅の新しい試み]
1冊につき1特集の形式を貫く[a+u]は、淡々とした作品紹介に終始することが多く、このオールレビューのフォーマットに合わず苦労させられることもあるのですが、今回は珍しく2部構成で助かります。
第一部は、12個の新しいプロジェクトを紹介。オランダを中心にドイツ、クロアチア、スイス、スペイン、オーストリア、デンマーク、イギリスから選ばれています。
第二部は、MVRDVが全体計画を行った集合住宅プロジェクト「イペンブルグの集合住宅」を紹介。
集合住宅特集は専門誌一般誌問わず近年非常に多いのですが、海外での特集は新鮮です。なにしろ大規模なものが多いのです。また引きを取っている写真が多いあたりも、周辺環境の違いを感じます。国内作品を取り上げた特集とはひと味違う、爽快な読後感があります。
12個の新作は、アクロバティックな作品が多く楽しめます。
例えば表紙としても使われているノイトリングス・リーダイク・アーキテクツのレイク・サイド・ハウジング「スフィンクス」(オランダ・ヒュイゼン、2003)。その名のとおりスフィンクスのような外形をした集合住宅が海上に5棟ならんでいます。各棟にはコンクリート製の桟橋でアクセス。つまり一発ネタの建築ですが、そのインパクトは他の追随を許さない破壊力があります。
また、ザハ・ハディッドの「シュピッテラウ陸橋の集合住宅」はオットー・ワグナー設計の橋にまとわりつくように建てられた道路上の集合住宅です。「陸橋は保護の対象となっているためにそれ自体に手が加わることはない」と言うものの、その様は建築が橋の征服したかのよう。
いずれも日本では法規制や行政関係の壁にぶちあたりそうで、なかなか作れそうにありません。
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今号の評者 ── 建築&住宅メディア研究会 平塚桂
◆平塚桂(ひらつかかつら)
ライター。主に建築について一般誌中心に執筆。たかぎみ江とともに[ぽむ企画]として活動。京都で12年間過ごした後2005年に上京。京都ではデザイン書店「Sfera Archive」店長なども経験。
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※この雑誌の内容は、【 JDNデザインマガジン a+u 】
※さらに詳しい内容は、ブログ「建築雑誌オールレビュー」
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